【400Xのある暮らし】2. PCX160というバイク
PCX160に乗っていたが、このバイクが僕をバイク乗りに戻らせた原因である。
160ccとは言え、価格は40万円以上。高級スクーターであるが、走りも上質だったと思う。
このPCXで、1年間、いろいろなところに行った。
バイクの魅力は、バイクそのものにもあるけれど、そのバイクと紡ぐ走りの楽しさや苦しみ、出先での思い出なのだろう。
自動車も好きだが、バイクほどじゃない。
バイクに乗って出かけるといつも思うが、自動車はあまりにも快適すぎる。
そのためか、ドライブの思い出は希薄だが、バイクは違う。
今でも、学生時代に行っていた北海道ツーリングなどは鮮明に思い出すことができる。
ロングツーリングになると、一日で500kmくらい走ることもあるが、PCXはまったく問題なかった。
朝から晩まで、500km走って、音を上げる今時のバイクもないだろうが、PCXに対する信頼感は絶対的だった。
僕の印象は、
゛何の問題もない優等生スクーター゛
僕の不満は、
- パワーがない
- 段差に弱い
- ちょっとバンクさせると、センタースタンドが当たって怖い
というようなことだった。これは゛ツーリングに行った時゛という条件が付く。日頃の移動目的だけだったらオーバースペック。160ccはいらない。125ccで十分。
パワーがないというのは、やはり山道の峠を走るときは、もうちょっとパワーが欲しい。カーブ曲がって立ち上がりの加速がイメージと合わない。
段差に弱いというのは、タイヤの径が小さいからから、ある程度スピードを出して、ちょっとした段差を超えると、体が飛ぶ。「うっ、うぅぅぅ」と声が漏れるくらい、突き上げが来る。
サスやシートがちょっと硬い。というのもあるのだろう。日頃は、この硬さは良いが、段差のショックはいなしてくれない。
バンク角は浅くはないのだろうが、峠道を走っているとセンタースタンドが当たることがある。二度くらい、センタースタンドが当たって、吹っ飛んだことがある。転倒はしなかったが、ビビりまくった。PCXでそんな走り方するな。ということだと思う。
PCXは125ccで十分なのだが、160ccだと、高速道路にも乗れるし、110km/hは出るのでよりツーリング目的の人は、快適に乗れると思う。
だが、タイヤが小径14インチ(2021年以降は、後輪が13インチ)なので、安定性は低いので、高速走行は多少疲れる可能性がある。
と言う理由から、僕も1年で10回も高速道路を走っていない。お金がかかるし、スクーターだと時間もそう変わらないのも理由の1つだった。
とにかく、PCX160は、
- 乗りやすい
- 走りやすい
- 便利
- 故障しない
と、安心できるバイクだった。
特に便利だったのは、スマートキーシステム。
ロックをして、離れるだけで鍵がかかる。近づくだけで鍵の操作ができる。というものだが、ポケットに鍵を忍ばせておけば良い。というこの便利さ。次の400Xにも付いていれば良かったのだが。
なぜ、スクーターに付いていて、バイクに付いていないのだろうか?構造上、配置しづらいのか?
つづく