【400Xのある暮らし】5.初乗車。走り方は忘れていない。

噂通りの乗りやすさ

店員は、ひとしきり使い方を説明して、

「じゃ、なにかあったら連絡してください!ありがとうございましたっ!」

と言って、忙しそうに店内に戻って行ってしまった。

カーディーラーだと、道路まで誘導してくれて、お辞儀をして見送る。というようなことをやっているのを見たり、経験したりしているが、レッドバロンはしない。

別に、そうされたくもない。

あの行為はむしろ、ディーラーから出ていく人の安全のためではなく、周りを走っているドライバーに、そのお店のサービスの良さをアピールしているんじゃないか?と思ったりもする。

もちろん、顧客の安全と感謝の気持ちでやっていると思うが、そういう意味合いもあると思う。

カーディラーなどて、それをやられると、悪い気はしないが、今回は、逆に、見られていると緊張して、クラッチミートミスしてエンストしてしまうかもしれないので、見送ってもらわない方が良かった。

オートバイは走り出すまでの準備が長い。ヘルメットかぶる、グローブはめる。など。それを待っていたら、忙しい中、時間の無駄なのだろう。だから、さっさと戻って行ってしまうのだと思う。

これは店員にもよると思うが。

僕が店員だったら、いくら忙しくても、バイクを買ってくれたお客さんには、感謝と安全を祈って、見送るかも知れない。

さて、レッドバロンの店頭で一人になった僕は、OGK KABUTOのRyukiを被って、カエディアの手袋をはめて、僕の横にいる400Xに跨る。

一度だけ跨ったことがあるが、その時の400Xの印象は、

「でかいバイクだな」

だった。

僕は身長175㎝という日本人としてごくごく普通の身長。低くもなければ、高くもない身長だと思う。

今回、跨ってみると足もけっこう付くし、大きいとは感じなかった。

意外と、リアサスが柔らかく、乗ると結構沈む。なので、足つきが良いのだろう。これなら、足つき性で心配することはないだろう。

スペックとしては、PCXのシート高は760mm、400Xは800mmということだが、足つき性のイメージは同じくらい。

PCXのシートはけっこう幅があるため、かかとがべったり着くということはなかった。

400Xは、サスが沈むし、シートはPCXより狭いため、足つき性はまったく同じ感覚だ。

ただ、ハンドル幅が広いという感覚は相変わらずだった。

スーパースポーツなどはもっとハンドル幅は狭いと思う。

※注:ネットで調べると、400Xは830㎜、CBR400Rは760mm。らしい。年式にもよる。

鍵を挿し、エンジンをかける。一発でかかる。

大きくはないが、意外と迫力のあるエンジン音。

大きな音を出して走っているバイクもいるが、個人的には静かな方が好き。

400Xは、PCXのスマートキーと違って、キーをイグニッションに挿して回す昔からのタイプ。

このやり方は数十年変わっていないということだ。クルマはもうほとんどスマートキー+プッシュスタートエンジン式になっているのに。

ホンダはHISSというシステムがあって、鍵の中にチップが搭載されていて、通信して鍵と車両の整合性をチェックする。という機能を搭載しているらしい。そういう意味では進歩しているが。

PCXのスマートキーは本当に便利だった。鍵を携帯していれば、エンジンがかかる。というのがどんなに便利なのかが、わかった。

この後、この便利さに慣れきったので、鍵を取らずに400Xから離れてしまうということが度々、発生する。

400Xに乗ろうとして、ポケットをまさぐる。キーがない!と焦るが、イグニッションを見ると鍵が挿されたまんまということを数回やってしまう。

気をつけたい。

最近のバイクは、スマートキーを採用するバイクが増えてきたので、今後、流れはスマートキーになると思う。

サイドスタンドが立っていても、ギアがニュートラルであれば、エンジンスタートができる。PCXはサイドスタンドが出ていると絶対にエンジンがかからない仕様だったので、新鮮だった。PCXは、忌まわしきセンタースタンドがあったが。

400Xは、エンジンをかけて、サイドスタンドを立てたまま、ギアを入れるとエンジンが止まる。

まぁ、マニュアルバイクは当然のことなのだろうが。

昔は、このような機構がなかったので、サイドスタンド出しながらスタートしてしまって、左コーナー曲がろうとして、スタンドがひっかかって飛んでしまう事故が結構あった。

さて、400Xとの付き合いが始まる。

それよりも、うまく発信できるのか?

クラッチを握って、ギアを一速に入れる。この所作は、学生の頃に毎日やっていたからか、まるで今まで、乗ってきていたかの如く自然にできた。

そろりそろりと、クラッチミートする、どのあたりでミートするのか確認する。

エンジン回転が下がるところを見て、慎重にアクセルを開けて、走り出す。

自分でもびっくりするくらいスムーズに発進できた。

2速に入れてみる。ちょっとぎこちない。

信号待ち、足を着くと、やっぱりPCXよりは重く感じるが、バランスはとりやすい。

1速に入れ、発進。スルスルと走り出せる。

交差点を左折。歩行者に気を付けて、ハンドルを使って曲がる。ここら辺はまだまだ恐る恐る。

PCXのようにガンと倒して、フル加速。というわけにはいかない。

また2速に入れる、3速、4速とシフトアップ。まぁ、それなりに走れる。

YouTubeで見ていたが、どのYouTuber(400Xオーナーや、試乗系YouTuberも)が言うのは、”400Xは、乗りやすい。”ということ。

本当に、ものすごい運転が簡単。

この余裕が安全運転を作ると思う。ホンダが世界一のバイクメーカーであることが納得できる。

このモノヅクリのこだわりがホンダイズムなのだろう。

世界一のメーカーなのに、いや、世界一のメーカーだからこその、走りを含めての品質の作り込みは細かい。

最初はクラッチミートする場所がわからないので、探り探りだったが、数百メートル走ったら、慣れた。

前のオーナーは、ちょっと遠目のクラッチミートするポイントが好きだったらしいが、僕もこのくらいの遠さが好きだ。

もう少し、近めでもいいので、いつか、調整してみようと思う。

アシストアンドスリッパーが付いているので、クラッチはとても軽い。

これもYouTubeの評判通り。

昔に乗っていたCBRもそんなに重いと感じたことはなかったが、400Xのクラッチは本当に操作がしやすい。

自分でもびっくりしたのは、シフトダウン時のブリッピング。

まったく忘れていなかった。

一般的に減速時にシフトダウンをするが、クラッチ握る・シフトダウンする・アクセルあおる・クラッチ離すという一連の流れがあるが、体に染みついている感じ。

うまく、回転が合わせられない時もあるが、これから、慣れるのだろう。

少し心配になったのは、レッドバロンを出発してから10分くらいしてからやらないといけなくなった坂道発進。

セオリー通り、リアブレーキ踏んで、アクセル少し回して、クラッチミートする。

まぁ、いとも簡単にできた。すばらしい乗り易さ。

乗りづらさ、一切なし!

エンジンパワー、乗車姿勢の楽さ、クラッチの軽さ、ブレーキタッチで、YouTube達はこのバイクが乗りやすいと判断しているのだろう。

自分の中では、逆に乗りづらいバイクというものを乗ってみたいと思った。

ビビりなので、いろんな情報を得て、失敗のないバイク、、、PCXや400Xを選んでいるので、世の中の乗りづらいバイクというものを知らない。

PCXもタイヤの径が小さいので、峠は小回りがききすぎて、ちょっと乗りづらい。とかいうのを感じていたが。

乗りづらいっていうのは、足つきが悪い、クラッチが重い、アクセルが重い、ブレーキが効かないなど、なのだろう。

逆に、今どき、そういうバイクってあるのか?とも思う。

400Xが、YouTuberたちが言っていたように、運転しやすいバイクであることは、乗ってすぐにわかった。

35年ぶりなのに、こんなに簡単に乗せてくれるとは。400X、おそるべし。ホンダはやっぱりすごい。

覚えているもんなんだなぁ。学生の頃は、ほぼ毎日CBRに乗っていたからかも知れないが、ここまでイメージ通りに走れるとは。

走り方は忘れていない!乗る前の不安は吹き飛んだ。

つづく

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