【400Xのある暮らし】7.いつものツーリング先の矢作ダムに向かう
やっぱりバイクは面白い。
マニュアルのバイクは、通常はクラッチ握って、適切なギアにいれて、クラッチをつないで走らないといけないが、PCXから400Xに乗り換えて、この工程が増えたら、更に運転が楽しくなった。。。。
バイク乗りって、ほんとにおかしな人種だと思う。わざわざ面倒なことを楽しんでいる。
天気予報では、愛知県近辺は雨が降ることもないとのことだったので、400Xに慣れるため、走ることにした。もうそろそろ12時だ。納車の儀は、30分くらいだっただろうか?
梅雨明けの暑い週末。名古屋あたりは、最高気温36度くらいになるそうだ。それでもツーリングに耐えられる服装では出かけてきた。
スマホホルダーもついていないので、土地勘のないところには行きたくない。
いつも走り慣れているジブリパークのある長久手を通って、矢作ダムの方に向かう。
ETCは搭載しているし、クレジットカードも入れたので高速道路は走れるが、今日は、走る・曲がる・止まるの練習なので、高速道路には乗らない。
練習とは言え、名古屋方面から長久手に着くころには、だいぶクラッチミート、ブレーキの効き具合の感覚は掴めてきた。
途中、熱中症にならないように飲み物を補給するためにコンビニに寄った。
停まっている400Xを眺める。
デザインは良いし、乗りやすい、一発の速さや、峠での速さはないだろうが、すでに満足。
数十キロ乗って、惚れた。
PCXもそうだったけど、400Xもライダーには、なにも強制しない。
もっとコーナーは突っ込めとか、コーナー出口は速くアクセル開けろとか、言わない。
でも、こっちからの無理な要求にはすべて応えてくれそうな懐の広さがある。
矢作ダムに向かうとそれなりのワインディングロードがある。
それなりの速度とバンク角でコーナーをクリアできる。
今日、納車で、マニュアルのバイクは35年ぶりだというのに、余裕で走らせてくれる。400Xがリターンライダー向けのバイクと言われるのは、納得できる。
いつもの矢作ダムのワインディング、やっぱりPCXと400Xでは景色が違って見えた。
ワインディングもそつなくこなす400X。まったく不安がない。
矢作ダムの周りの道路は、大小のコーナーが連なり、コーナーを攻めてる気分が味わえる道。
この日は、幸か不幸か、前に車がいたので、そんなにスピードは出せなかったが、これも神様の思し召し。
まだ1日目でワインディング攻めるな!ということだと思う。
この車がいなかったら、ちょっとスピード出して、操作を間違って、納車日その日に廃車になっているのかも知れない。
そう思いながら走ると、前の遅い車には、文句どころか、感謝さえできる。
35年前は、遅い車がいると、煽ることはしなくても、黄色線でも追い越してたが。若かったなぁ。と思う。
今、考えると恥ずかしいが、若気の至りってやつなのだろう。
だいぶ、ジジィになったんだと、我れながら思う。
体力や視力、反射神経も鈍っているんだろうから、それを認識して、無理をしないで走ろうと思っている。
体力的には衰えたが、精神的には成長しているのだろう。
それにしても、今日納車して初めて乗ったバイクとは思えないほど、走りやすい。
「ずっと一緒だったっけ?」と話しかけた。
つづく