【400Xのある暮らし】14.ツーリング3回目:郡上八幡、高山、下呂 その1

天生峠

納車の翌週も、Toshi30mは、ツーリングに出かけた。

納車直後のツーリングは、運転の練習の意味でPCXで慣れた道を走っただけだったが、今回は目的地を決めた。

岐阜の一番有名な観光地、世界遺産 白川郷の方に向かうことにした。

郡上八幡→白川郷→白川郷の北側の国道360号の天生峠(あもうとうげ)経由→下呂温泉→名古屋に帰ってくるルートにした。

いつもルートを決めても、気まぐれで別ルートになってしまうが、一応の目的地は白川郷にした。

今回も400Xとの走りを楽しみ、ところどころで写真を撮ることを目的としたツーリングだ。

郡上八幡、白川郷、高山、下呂は、名古屋駅から見るとほぼ真北に位置する山々に囲まれた、自然を楽しめる観光地。

下呂は温泉で有名。古い温泉街がある。

Toshi30mは、名古屋市内は、信号が多くて嫌いだ。

信号の数は、東京23区より多いんじゃないかと思っている。

だが、岐阜県は、これでもか?というほど、信号が少なくて、大好きな県だ。日本一、信号が少ない県じゃないかと思っているくらいだ。

※注意:信号の数は、東京都が一番多く、愛知県が2位。最下位は鳥取県。岐阜県は30位~40位(警察庁HPより)

朝5時半に起きて、シャワーを浴びて、準備して6時くらいに家を出る。

Toshi30mは、57歳。

だいぶおじさんライダーだ。55歳でスクーターをもらってから、バイクとツーリングの良さを再認識した。

年齢を重ねたからか、あんなに苦手な早起きもできるようになってきたが、5時半起きはさすがに眠く感じる。

ゴルフも趣味なので、朝早く起きることは慣れてきてはいる。

ゴルフはスタート時間があるし、仲間もいる。遅刻はできないから、つらくても朝早く起きて行かないといけない。

ソロツーリングは、仲間もいない、待ち合わせ時間もない。それなのに、朝早く起きて、そそくさと出掛けるのは、ツーリングがゴルフ以上に楽しいことを証明している。

ツーリング。何がそんなにバイク乗りを魅了するのだろうか?趣味というのは、そういう謎がある。

理論的には説明できない。好きだから、楽しいから、すっきりするから。そんな自己満足の世界なのだろう。

交通量が少なくて、暑くなる前になるべく目的地に近づきたいから、朝早く起きて出発しているのだが、今年の日本は異常だ。

朝6時なのにもう暑い。特に今年は、名古屋がアツい!20日も雨が降っていないとニュースでやっていた。

そんな中、ナビを頼りに、郡上八幡を目指して走る。

ネットで、タンクバッグを購入していたので、今回はそれを付けて走る。

タンクバッグでタンクに傷をつけないように気を付けて取り付ける。

磁石でとりつけるタイプなので、磁石があたるところは、養生テープを貼って傷がつかないようにした。

これをするとタンクとの磁力が弱くなる可能性がある、それを見越して、磁石を増量しておいた。

400X専用ではないので、ピッタリフィットとはいかないが、まぁまぁ使える。

このタンクバッグ、上部にスマホが入るポケットがあり、透明のビニールで覆われているので、スマホが見える。

ビニール越しにスマホの操作もできる。これは便利。

このスマホポケット、少し小さいので、iPhone MAXは厳しいかもしれないが、普通のiPhoneなら入る。ただ、充電しながらだと少し充電コネクター部分できつくなる。

今回は、スマホホルダーがないが、このタンクバッグがあるから問題ない。

ナビを見ながら、ツーリングができるのは、本当に楽。

昔は、タンクバッグは大きくて、紙の地図の本で、走る道のページを開いて入れることができて、ライダーはそれを見ながらツーリングしていた。そういう意味では、昔のライダーの方が、国道何号線とか、なんとか街道とか、道の名前を知っていた気がする。

ただ、このタンクバックが、後で問題を発生することになるのは予想できなかった。

400Xとのツーリング自体は快適だ。納車して3回目の運転になるが、だいぶ慣れた。

何より運転が楽なのがその理由だが、つまらない乗り味かというとそうでもない。走っていて面白い。一発の速さはないが、それなりのスピードで長距離を走り抜けることができる。

タイヤが大きい恩恵か、乗り心地がとても良い。

YouTubeを見ていて、「それはないだろ。」と突っ込んだレポートがあった。

概ね「乗り心地が良すぎて、寝る」「乗りやすい」「疲れにくい」「ロングツーリングに最適」「弱点のないバイク」などと高評価で、自分もその通りだと思う。

そんな中で、「乗ると逆に疲れがとれる」と言っているYouTuberがいた。

わからない気もしないでもないが、乗っていて、疲れがとれるんだったら、ずっと乗っていられる。でも、「それはないだろ。」だ。

ストレスはなくなるが、疲れがとれるということはないと思う。

それほど、楽で癒し系のバイクだ。ということなんだろう。

郡上八幡駅に行って、白川郷方面へ。

途中、暑いので道の駅で休憩したり、予定になかったスノーウェーブパーク白鳥高原のゴルフ場に立ち寄ってみる。

このゴルフ場、ゴルフ場につくまでが、結構な峠道で、ゴルフする前にこんなタイトな峠があると、ここを走り切るだけで疲れないかが心配になった。

白川郷には12時頃に着く。6時間経っているが、いい天気で最高だ。

急にこのあたりで、ナビとして使っているiPhoneが暑さでダウンした。

タンクバッグが引き起こした問題とはこのことだ。

スマホホルダーに付いていれば、走れば風が当たり空冷になるが、タンクバッグの狭いスマホ入れの中、ビニール越しに直射日光浴びて、充電による発熱、ナビの計算、表示でiPhone自体も熱くなる。こんな使い方をすれば、温度は上がるばっかりだ。

温度は相当高くなったはず。

PCXに乗っていた時は、シート下に古いiPhoneを入れてルート履歴だけ取っていたことがあった。PCXのシート下収納は便利だが、エンジンの熱さも手伝って、ひどいことになる。そのおかげで古いiPhoneは二度と立ち上がらなくなったことがあった。

今回はメッシュジャケットのポケットに入れて風が当たるようにしたら、無事に復活したが、夏はタンクバッグのスマホ入れは使えないことがわかった。

せっかく買ったのだから、涼しくなったら使おうと思った。

白川郷に着く前に、御母衣(みぼろ)ダムサイドパークにより、ダムの勉強をしながら、涼む。

白川郷の駐車場入り口は、観光客の駐車場待ちで渋滞中。去年来た時よりも混んでいる印象。この列に並ぶつもりはない。

白川郷を横目に天生峠に入る。ここも僕が好きなワインディングロード。ワインディングロードと言えば聞こえがいいが、この道は国道なのに結構狭い。

転ばないように、慎重にカーブを抜ける。

400ccなので、結構トルクがあって乗りやすい。それでも上り坂では、頻繁に2速、3速を入れ替える操作を強いられる。3速でも登れないでもないが、エンジンが苦しそうになると2速に入れて回転数を上げる。

途中に滝などが見えるので、写真に収める。

天生峠をクリアして、午後1時くらい。そろそろ帰途に着く。そこから下呂温泉に行って、遅い昼食を食べることにした。

このとき、下呂で何が起こるかToshi30mは気付かずに、のんきに音楽を聴きながら、国道41号を南下していた。

つづく

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