【400Xのある暮らし】17.ツーリング4回目、鞍掛峠、琵琶湖、伊吹山 その2
Toshi30mは、琵琶湖の長浜から伊吹山に向かった。
琵琶湖から1時間かからないで、伊吹山ドライブウェイの入り口に着ける。
いつも実施しているかわからないが、伊吹山ドライブウェイのホームページから、通行料金の割引クーポンをもらえる。
バイク2200円が2000円になるようだ。
200円安くなっただけだが、2200円と、2000円はすごく安くなった気もする。
YouTubeの影響か、口コミか、ライダーが多いようだ。
この日もToshi30mの前に3台ほどのバイクが料金所で料金を払っていた。
観光道路のためか、現金払い一択だ。
2000円と割引クーポンを、料金所の手前で用意し、料金所で財布など出すようことはせずに、スムーズに支払いたかったからだ。
前の3台は、そこで財布を取り出し、もぞもぞとしていた。
バイクは、グローブがあるので、ひと手間増える。
グローブを外す、財布取り出す、お金を払う、グローブを付ける。
これが時間がかかる。これを極力少なくしたいと考えている。
ETCだったら、助かるのだが、民間で運営しているようだから仕方ない。
バイクの連中は、車のドライバーと違いもぞもぞしていた。
昔、ETCが無いころ、バイクで首都高を走るときは、料金所では結構、緊張していた。
後で自動車が待っていると思うと焦るからだ。
ETCが出来て、料金所に停まることがない日が来るとは、その頃は思いもつかなかった。
みんな不便を受け入れていた。
技術の進歩もすごいが、その不便を納得せずに、疑問を持つ気持ちは忘れたくない。
サラリーマンは、会社に出社するのが当然だったが、リモートワークも認められてきた。
なんでもそうなのだ。面倒だったり、不便だったりすることを疑問視することが必要なのだと思う。
バイクを乗っていると面倒だったり、不便だったりすることが多々ある。
Toshi30mは、ウィンカーの消し忘れを良くする。
オートキャンセラーもあるはあるが、万能ではなさそうだ。
バイクは、面倒や不便を受け入れてしまっている乗り物なのかも知れない。
そうじゃないと、旧型のバイクに乗る人はいなくなる。
バイクは不便を楽しむ趣味なのかも知れない。
そんなことを考えて伊吹山を登る。
頂上まで約30分くらいの道のり。
カーブが多く、峠好きにはたまらない。
ただ、ガードレールを跳び越すと命はないだろう。谷底に落ちてしまい、場所が悪ければ、上げてももらえない可能性がある。
最高速度は、30km/hである。遵守しよう。。。。
実際、30km/hで走ると、逆に眠くなりそうで、危険だと思う。
下界は、いい天気で暑かったが、登ってくると涼しくなってきて、雲も多くなってきたようだ。
駐車場に着く前には、景色や野鳥を撮影するカメラ愛好家がたくさんいた。
実際、駐車場は頂上ではなく、展望台がある所にある。
駐車場は広く、バイク駐車場も左側の方に設置されていて、もう何十台もバイクが停まっている。
駐車場のある場所は頂上ではない。駐車場のある展望台から、雲が多いが下界が見える。
琵琶湖も少し見えた。
頂上に行くためには徒歩で登らないといけない。20分コース、40分コース、60分コースの3コースが選べる。
この際だから、もっときれいな景色を見るために徒歩での山登りに挑戦した。
30分ほど歩いて頂上に着く。
霧で真っ白。すぐ晴れるだろうと30分ほどいたが、挙句の果てには、雨まで降りだす。
暑かった体がすっかり冷めて、山登りしてかいた汗が冷えてきて逆に寒い。
おそらく頂上は20度くらい。このままだと風邪をひく。
視界数メートル。。。。何のために、あんなに苦労して登頂したのか?
あきらめて、下山することにした。
ただ、2000円の通行料は高いと思っていたが、走ってみると、そのくらいの価値はあるかと思った。
すごいところに道を作ったものだと思った。
名古屋の人たちは、近いのと、通行料が高いので登ることはないらしい。東京に住んでいる人が東京タワーを登らないのと一緒か。
だが、一度、登る価値はあると思う。
1年に何回も行かないが、また来年も来ようと思ったToshi30mだった。
数十分走って下界に戻る。下りも楽しいワインディング・ロード。
行きにお金を払った料金所を出る。そこには、連日の暑い日常が待っていた。
つづく