【400Xのある暮らし】18.ツーリング5回目、瑞浪・茶臼山・旭高原元気村

早朝、名古屋を出る

Toshi30mは、ゴルフの予定が入っていない週末で、天気が良ければ400Xに乗ろうと思っている。

バイクに乗ってストレス発散をしたいからだ。

バイクに乗るとストレス発散ができるのかは、わからないが、Toshi30mは、少なくともそう思っている。

まったく何も考えずに運転に集中したり、時たま、気持ちの良い道路を走れたりするときがあるからだと思っている。

逆に市街地で気持ちよく走れないときは、ストレスがたまることがある。

景色を見たり、名物を食べるための目的地が目的ではなく、乗ること・走ることが目的なのだ。

乗るためには行先を考える必要がある。

そのために東海地方の同僚に、行った方が良い観光地や、走ると楽しい道路の情報を聞いている。

東海地方は、走る所がたくさんある。

名古屋にいると、静岡、岐阜、三重、滋賀、福井がターゲットになる。

山・海・湖・滝・ダム・歴史的建造物がたくさんあり、見るところには事欠かない。

更に東京ほど渋滞がない。

今は、情報源もたくさんある。

YouTubeで情報を仕入れる。

Google Mapで距離感、道路をチェックする。

1日で帰ってこれるルートを計画し、それに近いルートを走って帰る。

行った先で写真を撮る。iPhoneのカメラできれいな写真が撮ることができる。

家族や、仲の良い友達にLineで、「今日はここにツーリングに行ったよ。」ときれいな景色を共有することもできる。

30年前、Toshi30mが学生の時にバイクが乗っていた時とは、まったく環境が様変わりしている。

昔は、バイク雑誌でツーリング先を検討する。

だいたい、北海道や伊豆ツーリングが多い。

ツーリングまっぷるでルートを確認する。

24枚撮りか、36枚撮りの”写ルンです”を持って行って、ツーリング先で写真を撮る。

ツーリングから帰ってきたら、フィルムを現像に出してツーリング仲間と見返す。

必要なら、焼き増しをして、配る。

”フイルム” や ”焼き増し”という言葉は、もはや死語だ。

当時はデジタルという言葉すらなかったような気がする。

大学のコンピュータルームは、オープンリールのテープがストレージで、人間の背丈ほどあるコンピュータが壁際に並んでいた。

今や手のひらサイズで、当時のコンピュータの性能を大きく凌駕している。

その文明の利器を借りて、趣味に活かす。

今やAIがツーリングルートを教えてくれる。

もうすでにシンギュラリティ。

人間が考えるべきツーリング計画はAIが実施する。

人間は、運転するだけ。

Toshi30mのようなライダーにはこれで良いかも知れない。

Toshi30mは、ワインディングや、他のライダーとのヤエー、出先での絶景、食事を楽しめれば良いのだから。

この日は、特に文明の利器を活用せずに400Xに跨った。

PCXと数回行ったことのある茶臼山を目指すことにした。

茶臼山にはナビなしで行くことができる。

いつもの矢作ダムを通り、新城の方に向かい、茶臼山を目指すことにした。

この日は、気まぐれでいつもと違う道で矢作ダムに向かってみたら、途中、迷子になった。

ナビを使わず、走っていたら多治見の方に出た。

多治見。日本でも有数の暑い場所だ。午前9時になっていないのに、もうすでに暑い。

そうこうしているうちに、見覚えのある道に来た。

良くゴルフに来る瑞浪の方に来ていたのだ。このあたり、良い峠道がたくさんある。

”道の駅 おばあちゃん市”についた。

大きな水車がある道の駅として有名だ。

少し休憩してから、茶臼山を目指す。

ここから、ナビがないとどこに行ってしまうかわからない。

1時間ちょっとの快適なワインディングロード。

国道418号、県道と走り継いで、茶臼山へ。

茶臼山もツーリングスポットで、オートバイが多く停まっていた。

小腹が空いたので、ウィンナーを買って食べた。

こういうところで食べる軽食やソフトクリームはいつもうまい。

400Xでツーリングに行くと、必ず道の駅などでソフトクリームを食べるようになった。

この夏、何個ソフトクリームを食べるのだろうと苦笑いした。

小さい子供やペットを連れた家族を見て、茶臼山を後にした。

帰りは、低速ワインディングロードを楽しむため、旭高原元気村に寄る。

例のごとく、ここでソフトクリームだ。

体を内側から冷やすのも必要だと思う。

いつも辟易とするのは、名古屋市街に帰ってくるのはお昼ごろなので、その時刻は最高気温に近づいていることだ。

走っても、ドライヤーの風を浴びているようだ。

家に帰って冷たいシャワーを浴びたい。

Toshi30mは、新たな目的を設定して、安全運転で帰る。

つづく

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