【400Xのある暮らし】19.ツーリング6回目、岐阜県:そらふさがり

空ふさがり中の400X

Toshi30mは、YouTubeで、岐阜県のツーリング動画を見ていた。

”そらふさがり”という場所にバイクで行ってきたという動画が多く見られた。

「そらふさがり?」・・・岩が空を塞いでいて、空が見えない。ということなんだろうか?

行ってみたくなり、次のツーリングの目的地は、岐阜の”そらふさがり”という場所にした。

名古屋方面から行くときに、Googleマップに「そらふさがり」と目的地設定をした。

Toshi30mは、Yahooカーナビを使うことが多いのだが、そもそもYahooカーナビでは、”そらふさがり”を検索してくれない。

最初、ナビの通りに行ったら、近くまでは行っているらしいが、まったくそれらしいものがない。

林道を走ると聞いていたので、林道のような道を走っていたら、木がうっそうとしていて、暗くなってきた。

木が道の上にせり出していて、空が見えない。もうすでに空ふさがり。

狭い道の悪路を走り、ようやく広い道に出た。

「どこが”そらふさがり”だったんだ?」

あきらめて帰ろうとした。

走っていると、

「空ふさがりはこの先」のような白い下地で赤い矢印の看板が見えた。

通り越してしまったが、Uターンして看板のところに戻った。

確かに、案内看板がある。

”携帯の電波は届きません。”のような注意書きもあった。

「事故があっても知らないぞ。自己責任で行け。」ということなのだろう。

もう一度チャレンジしてみる。

さっき走ったような悪路をしばらく走る。

確かに電波が届かなくなる。

ほどなく行ったら、左右に分かれた大きな岩が見えてきた。

「これが、夢にまで見た(昨日、YouTubeで見ただけだが)そらふさがりか!」

なぜか到達感があった。

薄暗くて、神秘的な場所だ。

ただ、さっき走った林道はもっとずっと暗かった。

数枚、写真を撮って戻った。そらふさがりの岩を来た方向に行っても、その先は行き止まりなので、戻るしかない。

人工的な網のゲートで閉じられていたので、通り抜けられる時もあるのかも知れない。

また、悪路を走破してさっきの看板のところにたどり着いた。

知る人ぞ知る観光地なのだろう。Toshi30mしかいなかった。朝8時半と少し早かったからかもしれない。

名古屋に帰る途中、岩村ダムという看板に吸い寄せられて、ダムを見に行く。

なぜかダムが好きで、見たい衝動に駆られる。

あの高さと水量の多さに圧倒されるからかも知れない。

この看板にもだまされた。どんどん悪くなる道。

あげくの果てに、道は砂地に。ハンドルが撮られる。

おまけに看板があり、「クマに注意」とのこと。

こんなところで熊が出てきて襲われたら、生きて戻れない。

怖くなって、途中で引き返した。

ただ、こういう道を走ると、スーパースポーツじゃなく、400Xを買って良かった。と思った。

タイヤを砂で取られながら、バランスを取りながら、走る。

道が悪くて、滑って倒れるかもしれない。熊が出没するかも知れない。

こんなスリルを感じながら、走る。

こんな体験、この歳でできるとは。ひどく楽しい。ツーリングの楽しみの1つだ。

知らずに走っていたが、見覚えのある道が見えてきた。矢作ダムの周回路だ。

矢作ダム横のワインディングロードを流して、名古屋に帰ることにした。

つづく

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