【400Xのある暮らし】32.ツーリング13回目:矢作ダムとカタナとウナギ その2
カタナ乗りは、よく浜名湖に行くらしく、自動車で自転車を積んで浜名湖まで行き、自転車も乗るというアスリートでもあった。
乗っている自転車や、浜名湖のきれいな夕日の写真をスマホで見せてくれたりした。
特に新城のほうに用もないので、このカタナ乗りと一緒に走って浜名湖まで走ってもいいな。とも思ったが、このカタナ乗りにはカタナ乗りの予定もあるだろうし、一緒に走ったら走ったでお互い気を使ってしまうというのも予想できたので、誘うことはしなかった。
ただ、何十年も同じカタナに乗り続けているバイク乗りの矢作ダム周りのワインディングをどう走るかは、とてつもなく興味があった。
バイクも、ヘルメットも、格好も洗練されていて、うまくないことは絶対にないライダーのたたずまいなので、ライディングが洗練されていないことはないはずだが、もしも一緒に走って、走り方が尊敬できなかったりして、幻滅するのもイヤだった。
数分、話をして先に出発することにした。
Toshi30mは、あんな紳士的なライダーになりたいとも思った。
いつか、また矢作ダムで会うこともあるだろう。
その時は、一緒に走らせてもらおうと思いながら、矢作ダムワインディングを走った。
その間、「浜名湖」という言葉が頭の中を駆け巡っていた。
”今日は浜名湖に行ってみよう”と思い立って、予定を変えて、浜名湖に進路をとった。
途中までは新城に行く道を通るが、なぜかこの日は道が混んでいて、蓬莱山を登って渋滞を回避した。
時間的には遅くなるだろうが、走るプロセスがこっちの方が絶対楽しい。
たまに脇道にそれると、行き止まりや、とんでもない道を走らされることもあるが、ソロツーリングはこれも楽しい。
浜名湖に着いた。初めて浜名湖の近くを走った。
新幹線からはよく見るが、浜名湖の近くまで来たのは生まれて初めてかも
浜名湖周辺は、遊園地や公園があり、人気があるのか、自動車がすごく多かった。
Toshi30mは、浜名湖を見ていたら、浜松名物を食べて行こうと思った。浜松名物と言えば、やはり”うなぎ”。
ネットで調べると、浜松駅に人気のうなぎ屋があるらしい。
そこに向かうことにした。
浜松駅周辺に、運よく無料のバイク駐輪場があり、そこに400Xを停めた。
歩きで浜松駅に向かい、そのうわさのうなぎ屋に入る。
予約がないとすぐに入れないらしいが、たまたま一人席が空いているということで、すぐに入ることができた。
5000円くらいとやはり高いが、おいしかった。
浜松駅近くの鰻屋さんでうな重をいただく
が、Toshi30mは、普通のウナギに5000円出すなら、名古屋の蓬莱軒のひつまぶしの方が好きかな?とも思った。
浜松から名古屋駅まで、まっすぐに帰ると2時間弱で帰れるが、ただただ市街地を走ることになるので、また峠道を求めて新城の方から帰ることにした。
Toshi30mは、バイクで国道をまっすぐに走るのなんて、バイクツーリングでは無意味だと思っていて、急ぎでなければ積極的に山道や景色のいいところを求めるくせがあるようだ。
うなぎのように、曲がりくねった道を通って名古屋に戻った。
Toshi30mは、あまり積極的に知らない人には話しかけないが、初めての人ともコミュニケーションがとれるバイクというのは素晴らしい趣味だなとあらためて思った一日だった。
つづく
いつもの新城方面から名古屋に帰る。もう少し一緒に走ろう!400X